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H44プロジェクト (’05.3.22)

建造中止となった『H』級だが、建造再開の日が来るのを信じて再設計だけは続けられていた。現実に竣工した最大の戦艦は『大和級』であるが実際に建造可能な段階まで設計されたなかで最大の戦艦は『H44級』といえる。『H44』は1944年度に設計されたという意味である。41年度に始まった再設計の『H41』から『H42』、『H43』と続き敗戦年の『H44』まで続く。『H41』はすでに『大和級』を上回る74,803tで計画され『H44』に至っては基準排水量122,047tと、現代のスーパーキャリア『ミニッツ級』の102,000tをも上回る。
 『H41』の特徴は、41年5月に艦尾に魚雷一発を喰らい行動の自由を奪われ(壮絶に)撃沈された『ビスマルク』の教訓を盛り込み、スクリューの配置をセンターと左右でずらしている点である。3軸のセンタースクリューを艦尾側にずらして配置する事により、艦尾へのダメージを分散するように工夫されている。『H42』では、主砲に『大和級』を上回る48cm(19in)砲を搭載し、船体の大型化に伴ない4軸駆動となっている。外側2軸は『H41』と同じく15,000HPディーゼル機関×4の60,000HPのままだが、内側2軸を各80,000HPの蒸気タービン機関とし計280,000HP/32.2ノットを計画していた。『H43』は『H42』の船体を大型化しただけで大きな特徴はない。
 『H44』では、主砲を50.8cm(20in)砲としているが、ドイツは第一次大戦中に45口径と50口径の50.8cm砲を試作しており、第二次大戦直前には45口径53.3cm砲の試作を行なっている事から、これもまったくの夢物語とは言えない。ドイツと日米の艦建思想と大きく異なるのが、防御の考え方である。日米は重要部位(バイタルパート)を厚く防御する「集中防御」を基本としていたが、ドイツでは薄く広く防御装甲を張り、浸水を減らして浮力を維持し生存性を高める方向に向いている。もっとも『H44』では舷側380mm甲板330mmと対40.6cm(16in)砲としては充分な装甲を持っていた。機関は『H42』のまま計画されているので速度低下は免れないが、それでも30ノットを出す充分「高速戦艦」と呼べるものになっている。

「H41」

 基準排水量/ 62,992 t (満載排水量/ 74,803t)
 全長/ 282.0 m
 最大幅/ 39.0 m
 喫水/ 11.1 m
 速力/ 30 ノット
 機関出力/ 195,000 馬力
 航続距離/ 19ノット時20,000海里
 兵装/  42.0センチ連装砲 4基
       55口径15センチ連装砲 6基
       65口径10.5センチ連装高角砲 8基
       37mm連装対空機関砲 8基
       20mm4連装対空機関砲 8基
       53.3センチ魚発射管 6門
 水偵/ 4機
 乗員/ 不明

「H42」

 基準排水量/ 83,268 t (満載排水量/ 96,555t)
 全長/ 305.0 m
 最大幅/ 42.8 m
 喫水/ 11.8 m
 速力/ 32.2 ノット
 機関出力/ 280,000 馬力
 航続距離/ 19ノット時20,000海里
 兵装/ 48.0センチ連装砲 4基
       55口径15センチ連装砲 6基
       65口径10.5センチ連装高角砲 8基
       37mm連装対空機関砲 14基
       20mm4連装対空機関砲 10基
       53.3センチ魚発射管 6門
 水偵/ 6機
 乗員/ 不明

「H44」

 基準排水量/ 122,047 t (満載排水量/ 139,272t)
 全長/ 345.0 m
 最大幅/ 51.1 m
 喫水/ 12.7 m
 速力/ 30.1 ノット
 機関出力/ 280,000 馬力
 航続距離/ 19ノット時20,000海里
 兵装/ 50.8センチ連装砲 4基
       55口径15センチ連装砲 6基
       65口径10.5センチ連装高角砲 8基
       37mm連装対空機関砲 14基
       20mm4連装対空機関砲 10基
       53.3センチ魚発射管 6門
 水偵/ 6〜9機
 乗員/ 不明名


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