軽巡洋艦「ケーニヒスベルグ級」(CL) ('03.2.2) 

NFでは「ケーニヒスベルク級」を「K型」としてるものと思われる。新興ドイツ海軍が第二次大戦終結までに完成した巡洋艦は、軽巡6隻、重巡3隻のほか、1940年、建造中の重巡1隻が当時友好関係にあったソ連に未完成のまま引き渡され、1隻は空母に改装工事が進められたが未完成に終わった。
15センチ砲搭載、7,000tクラスの軽巡も工程が進まないまま建造中止となった。おそらくこの艦型が「Mプロジェクト」と思われる。

1921年計画により第一次大戦後最初の大型艦として1925年完成した「エムデン」 Emdenに続いて、1925年計画で1隻、26年計画で2隻の6,000tクラスの軽巡が計画された。その一番艦が「ケーニヒスベルク」Konigsbergである。艦容はエムデンに類似したところがあったが、主砲の15センチ砲は3連装を前部に1基、後部に2基としている。また通商破壊戦を考慮し、低速航行時の燃費を上げるため、2つの推進軸には、蒸気タービンのほか、それぞれに巡航用ディーゼルが装備されていたこと、また後部主砲の前方視界を考慮して2番砲塔を左舷よりに、3番砲塔を右舷よりに、中心線をずらして配置してあることも大きな特徴だった。

1番艦「ケーニヒスベルク」 Konigsberg
戦前練習艦として使用され、その際射撃用レーダーを搭載、1940年4月のノルウェー攻略作戦でベルゲン沖を航行中、同月9日沿岸砲台の攻撃を受けて損傷、翌日さらに爆撃を受けて沈没した。43年浮上されその場で解体。

2番艦「カールスルーエ」 Karlsruhe
やはり大戦前は練習艦として活用され、大戦勃発時は改造中で再役は39年11月になったという。慣熟訓練後40年4月ノルウェー攻略に参加、同月9日クリスチャンサン沖で英潜水艦の雷撃を受け大破、乗員を収容後、自軍水雷艇グライフ Greifにより沈められた。

3番艦「ケルン」 Koln
ノルウェー海域、バルト海方面で行動、その間何度か被弾したが、終戦近くまで健在だった。1945年4月30日ウィルヘルムスハーフェンで再度被弾、着底し、水面上に残った主砲で進撃するソ連軍を砲撃したという。

「ライプチッヒ」 Leipzig
「ケーニヒスベルク級」の改良型として、1928年計画にて建造、31年10月8日完成、兵装配置は同じとしたが後部砲塔を中心線上に移し、煙突は1本にまとめられ、巡航用ディーゼルが別の中心軸を駆動する3軸推進と方式となった。これに伴いディーゼル出力も1,800馬力から12,400馬力に増大され、船体寸法、排水量がわずかながら増えている。1939年12月 タイン沖で機雷敷設中、二度にわたって英潜水艦の雷撃を受けた。翌年末復旧したが、缶の一部を撤去して主に練習艦として使用された。44年10月15日 霧中ダンチッヒ湾で作戦中、プリンツ・オイゲンに中央部を衝突され大破して終戦を迎え、46年7月 ガス弾を積んで北海にて海没処分された。

「ニュルンベルク」 Nurnberg
ドイツ海軍最後の軽巡。ライプチッフをさらに改良した艦で、1933年計画によりドイッチェ・ヴェルケにて建造、35年11月2日就役した。ライプチッヒと似た艦容だが、船体はわずかに大きくなり、煙突がやや前方に移されて航空艤装は煙突後部に、高角砲は初めから76口径8.8センチ連装砲4基とされていた。1939年12月 ライプチッヒと共に行動中、同時に同じ英潜水艦の雷撃を受けて損傷、翌年春修理完成後は北海、バルト海で行動、ウィルヘルムスハーフェンで終戦を迎える。46年初頭 ソ連に引き渡されて「アドミラル・マカロフ」Admiral・Makarovと改名、59年まで在役したと言われる。

「エムデン」 Emden
第一次大戦中、通商破壊に活躍した同名の軽巡にちなんで命名された、第一次戦後初の大型艦。ベルサイユ条約の基準内で設計され、船型や8基の単装15センチ砲を前後と舷側に分散した兵装などには、第一次大戦末期の軽巡「ケルン」級の名残りが見られた。就役後練習艦として世界各国を訪問、開戦後は40年のオスロ攻略作戦に、リュッツォウ、ブリユヒャーなどと共に参加、その後ノルウェー海域やバルト海で機雷敷設や練習艦として行動。大戦末期には東部からの撤退作戦に活躍、45年4月 キールにて爆撃を受け損傷、後に沈没した。

 

「ケーニヒスベルク級」

 基準排水量/ 6,650 t 
 全長/ 174.0 m
 最大幅/ 15.3 m
 喫水/ 5.8 m
 速力/ 32ノット
 航続距離/ − 
 兵装/ 15センチ3連装砲 3基
       8.8センチ連装高角砲 3基
       53.3センチ3連魚発射管 4基
       機雷120個搭載可能

「ライプチッヒ」

 基準排水量/ 6,710 t 
 全長/ 177.1 m
 最大幅/ 16.2 m
 喫水/ 5.0 m
 速力/ 32ノット
 航続距離/ − 
 兵装/ 15センチ3連装砲 3基
       8.8センチ連装高角砲 3基
       53.3センチ3連魚発射管 4基

「ニュルンベルク」

 基準排水量/ 6,980 t 
 全長/ 181.3 m
 最大幅/ 16.4 m
 喫水/ 4.8 m
 速力/ 32ノット
 航続距離/ − 
 兵装/ 15センチ3連装砲 3基
       8.8センチ連装高角砲 4基
       53.3センチ4連魚発射管 2基

「エムデン」

 基準排水量/ 5,600 t 
 全長/ 155.1 m
 最大幅/ 14.3 m
 喫水/ 5.4 m
 速力/ 29ノット
 航続距離/ − 
 兵装/ 15センチ単装砲 8基
       8.8センチ単装高角砲 3基
       53.3センチ連魚発射管 2基

 

 

NFスペック クラス レベル 価格 耐久力 基準排水量 満載排水量 射撃管制装置 機関 偵察機 乗員数
ケーニヒスベルク CL 29 161,000 7,000 2,818 8,137 55 34
NFスペック 武装1 武装2 武装3 武装4 武装5 武装6 武装7
ケーニヒスベルク 117 24 24 24 24 117 117

 

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