「ザイドリッツ」は、プリンツオイゲン級重巡洋艦の2番艦であり、1936年にブレーメンで起工された。1939年1月19日には進水したが、他の「Z計画」艦船と同様、大戦勃発により工事中止となり、むなしく船体を遊ばせていた。これを「グラーフ・ツェッペリン」の工事再開と同時期に、航空母艦に改造するという計画が持ち上がった。すでに重巡洋艦としての工事は95%まで終わっていたので、艦上構造物を取り除いて、格納庫と飛行甲板を取り付けることになった。船体が小さいために格納庫は1段式で、搭載機はMe109T−1メッサーシュミット艦上型戦闘機 10機とJu87Eユンカース・スツーカ急降下爆撃機 10機の計20機にすぎなかった。飛行甲板は200mと、やや短かったが先端にカタパルト2基を装備していたため、発艦は容易だった。艦名を「ヴェゼル」と改められた「ザイドリッツ」の改造計画は1942年5月に始まり、実際に着工したのが同年12月というハイペースだった。しかし、1943年ヒトラーにより出された大型艦解体命令により工事は中止。連合軍の空爆をさけるためにケーニヒスベルグに退避した「ヴェゼル」だが、ケーニヒスベルグ陥落直前の45年1月29日に自沈してしまう。その後占領したソ連軍によって浮揚され、本国に回航された。これは40年にソ連に売られていたザイドリッツ級重巡洋艦「リュッツォー」を竣工させるための部品取り用であったが、結局「リュッツォー」は竣工せず、「ヴェゼル」は解体されてしまっている。
諸元 排水量 |
「ザイドリッツ」 基準17,139t |
NFスペック | クラス | レベル | 価格 | 耐久力 | 基準排水量 | 満載排水量 | 射撃管制装置 | 機関 | 同時発艦数 | 乗員数 |
ザイドリッツ | CV | 55 | 2,744,000 | 13,000 | 16,433 | 25,500 | 30 | 65 | 5機(容積1900) | 8 |
NFスペック | 武装1 | 武装2 | 武装3 | 武装4 | 武装5 |
ザイドリッツ | 37 | 37 | 37 | 37 | 37 |
copyleft 2003 yukikaze