Timmerman Gearing
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無条約時代の先駆けとして建造された「フレッチャー」級が期待以上の成功を収めた為、火力の増強を図った発展型として1942年度計画で建造が開始された「アレン・M・サムナー」級の欠点を克服するべく、「アレン・M・サムナー」級をベースに改良された「フレッチャー」級の最終発展型である。
「アレン・M・サムナー」級の欠点は、火力の増大のため搭載された12.7センチ連装砲塔が、前部に2基、後部に1基の配置だったため(フレッチャー級は単装砲を前部に2基、後部に3基)砲門は1基増えたが、艦前部の重量が過大となり荒天時に艦首が沈むという問題が発生していた。また、「フレッチャー」級(排水量2,050t、速力37.0ノット、航続距離15ノット時6,500海里)と同じ船体に同じ機関を積んでいたで、排水量の増大(2,200t)から、最大速度の低下(36.5ノット)航続距離の短縮(20ノット時3,300海里)を招いてた。このため、100隻の建造が予定されていたが、70隻で建造を打ち切り、のこりの30隻が「ギアリング」級として建造される事となる。
この欠点を克服する為に、船体中央部となる機関室と缶室(第一煙突と第二煙突の間)を切断し、全長で約4.3m延長して燃料搭載量を増やし、航続距離の増大と、全長延長による最大速度の増加を狙って建造されたのが、「ギアリング」級であった。
全長の延長により艦全体のバランスは改良され、搭載燃料の増加により航続距離も延びたが、全長延長による最大速度の増加は、排水量の増加に打ち消され、かつ、「アレン・M・サムナー」級より遅くなり、建造時期による他国の駆逐艦と比較して、もっとも鈍足の駆逐艦となってしまった。しかし、大戦後期の建造でもあり完成艦も少なく、対峙する日本海軍が壊滅的に力を失っていたので、馬脚を現すことは無かった。
1942年度から45年度まで発注が続き156隻を建造する予定だったが、1/3はキャンセルされ実際に起工したのは105隻で、このうち7隻は建造中に中止され、2隻が続く「カーペンター」級に移行されたため、完成された艦は96隻となった。このうち大戦中に竣工したのは38隻で、就役し艦隊配備となった艦は半分にも満たず、ほとんどの艦は戦後に艦隊配備がはじまり朝鮮戦争に投入された。その後二次にわたる近代化改装を経て、多くの艦を西側諸国に供与したり売却したりしたが、一部の艦は現役にとどまりベトナム戦争にも参加している。
DDRは、射撃管制装置の容量が1.5倍になっている事から、この近代化改装後の艦型を指すものと思われる。(情報提供oriskanyさん)
また、DD−828「ティンマーマン」Timmerman は 戦後一度建造を中止したが、ガスタービン試験艦として復活、NF内でも艦容が他艦と比べて近代的に見える、最速DDの部類として活躍している。(情報提供Kubonoyaさん)
諸元 排水量 |
「ギアリング級」 基準2,425t |
NFスペック | クラス | レベル | 価格 | 耐久力 | 基準排水量 | 満載排水量 | 射撃管制装置 | 機関 | 偵察機 | 乗員数 |
ギアリング | DD3 | 19 | 47,880 | 6,000 | 1,725 | 3,380 | 40 | 30 | − | 7 |
ギアリングDDR | DD3 | 22 | 47,880 | 6,400 | 1,825 | 3,480 | 60 | 30 | − | 7 |
チンマーマン | DD3 | 26 | 47、880 | 6,000 | 1,583 | 3,480 | 40 | 50 | − | 5 |
NFスペック | 武装1 | 武装2 | 武装3 | 武装4 | 武装5 |
ギアリング | 64 | 64 | 33 | 33 | 64 |
ギアリングDDR | 66 | 66 | 33 | 33 | 66 |
チンマーマン | 69 | 69 | 69 | 69 | − |
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