一般には「ケント級」で知られる「カウンティー級」英重巡洋艦。いろいろ調べた結果、なぜ「カウンティー」とも呼ばれるのかは不明。同型艦に「カウンティー」が無いのが一番不可思議であり、艦名については謎の多いクラスだ。
>Seiさん からの情報
「一番艦ケント以降、イギリスのCounty(郡)名が命名されているのがその由来です。部族名が艦名になっているトライバル級とかと同じですね。」
との事です。ありがとうございます。
ワシントン条約に基づく10,000t/20.3cm(8in)砲巡洋艦の第一陣として1924年度計画でオーストラリア海軍向けの2隻を含む同型艦7隻が建造された。乾舷の高いフラッシュデッキ(平甲板)にストレートバウ、傾斜した3本煙突と4基の20.3cm連装砲塔を前後にそれぞれ背負い式に配置されたのが外見上の特徴で、海上通商路の保護、哨戒を主目的として設計された為、装甲も薄く凌波性、航続距離にその重点が置かれている。日本の「妙高級」等、その重武装の為、条約制限を大きく超えた排水量を持っていたのに対し、イギリス海軍は条約を順守し排水量は10,000t以内であった。
1928年に7隻とも就役し、それぞれ通商保護、哨戒の任に就いたため敵艦と直接対峙する機会は少なかった「ケント」級各艦ではあったが、「サフォーク」はビスマルク追撃戦に参加、そのレーダーでビスマルクに接触し続けたことは良く知られている。「コーンウォール」はセイロン沖海戦で南雲機動部隊の九九艦爆隊に撃沈され、オーストラリア海軍「キャンベラ」は第一次ソロモン海戦(サボ島夜戦)において三川艦隊の旗艦「鳥海」が放った魚雷攻撃と砲撃により撃沈されている。
同型艦
ベルウィック | Berwick | 1928年竣工 | |
カンバーランド | Cumberland | 1928年竣工 | |
コーンウォール | Cornwall | 1928年竣工 | 1942年戦没 |
ケント | Kent | 1928年竣工 | |
サフォーク | Suffolk | 1928年竣工 | |
オーストラリア | Australia | 1928年竣工 | |
キャンベラ | Canberra | 1928年竣工 | 1942年戦没 |
諸元 排水量 |
「カウンティ級」(ケント級) 基準9,750t |
NFスペック | クラス | レベル | 価格 | 耐久力 | 基準排水量 | 満載排水量 | 射撃管制装置 | 機関 | 偵察機 | 乗員数 |
カウンティ | CA | 43 | 605,500 | 12,900 | 3,988 | 11,856 | 80 | 133 | 1 | 9 |
NFスペック | 武装1 | 武装2 | 武装3 | 武装4 | 武装5 | 武装6 | 武装7 | 武装8 | 武装9 | 武装10 |
カウンティ | 140 | 140 | 30 | 30 | 30 | 30 | 42 | 42 | 140 | 140 |
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