リナウン級(BC)('03.10.25)

第一次大戦初期の1914年、巡洋戦艦の提唱者フィッシャー海軍本部長のさらなる巡洋戦艦要求から、「ロイヤル・ソヴァレン級」戦艦の資材を流用して建造されたリナウン級。1915年1月そろって起工し「リナウン」が1916年9月に「リパルス」が8月に竣工、竣工順から「リパルス級」と呼ばれる事もある。

38.1cm連装砲塔3基を備え27,000tという巨艦であったが、バルト海侵攻作戦に備えて喫水は浅く、高速を発揮するため装甲は極めて薄いものであった。その後両艦共に防御強化の改装がくり返され第一次大戦では目立った活躍はしていない。1920年代にバルジの追加など防御力の強化と対空兵装の強化を受け「リナウン」は1936年〜39年にかけて徹底的な大改装が施され、機関を更新し箱型艦橋や航空機格納庫、新型両用砲の搭載など艦容を一新した。「リパルス」にも航空装備の増強、高角砲の追加など改装が加えられたがその規模は比較的小さかった。

第二次大戦中、「リナウン」はシュペー追撃戦に参加、その後ノルウェイ、地中海、インド洋から極東と広く活動しイギリス戦艦の中で最も長い距離を航行した艦となった。「リパルス」は本国艦隊から1941年に極東艦隊に派遣され、41年12月10日マレー沖海戦において「プリンス・オブ・ウェールズ」と共に日本海軍陸上攻撃機の空襲により沈没した。

同型艦

リナウン Renown 1916年竣工  
リパルス Repulse 1916年竣工 1941年戦没

 

諸元

排水量
全長
最大幅
吃水
出力
速力
航続距離
兵装




水偵
乗員

「リナウン」

基準32,000t
242.3m
27.5m
8.2m
120,000馬力
29ノット
10ノット時3,650海里
38.1センチ連装砲 3基 
11.4センチ連装砲 10基
2ポンド8連装ポンポン砲 2基


2機
約1,000名

「リパルス」

基準32,000t
242.3m
27.5m
8.2m
112,000馬力
29ノット
10ノット時3,650海里
38.1センチ連装砲 3基 
10.2センチ3連装砲 4基
10.2センチ連装砲 2基
10.2センチ単装砲 4基
2ポンド8連装ポンポン砲 2基
2機
約1,000名

 

NFスペック クラス レベル 価格 耐久力 基準排水量 満載排水量 射撃管制装置 機関 偵察機 乗員数
リナウン BC 52 854,000 15,600 13,576 38,945 90 187 10
リパルス BC 60 336,000 16,500 11,814 38,945 90 187 10
NFスペック 武装1 武装2 武装3 武装4 武装5 武装6 武装7 武装8 武装9 武装10 武装11 武装12 武装13
リナウン 295 295 64 64 64 64 64 64 64 64 64 64 295
リパルス 315 315 70 70 70 70 70 70 70 315

 

 イギリス

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