ロンドン条約によって制限を受けた各国巡洋艦だが、日本の軽巡「最上級」の出現に驚いた米英はこれに対抗する大型軽巡を計画し、アメリカは「ブルックリン級」を、そしてイギリスは「タウン級」と呼ばれる艦型を計画した。この「タウン級」は艦名に都市名をつけたことからこう呼ばれたのだが、この「タウン級」の最後期第3グループとして建造された「エジンバラ」級2隻。
軽巡「最上級」の3連装5基15門に対抗する為、第一、第二グループの3連装4基12門から4連装4基16門で計画された第3グループだったが4連装砲塔の開発に不安を生じ、3連装砲塔のままとし浮いた重量で装甲を強化する事となり、3連装15.2cm砲塔を艦の前後にそれぞれ背負い式に配置された。主砲の他にもさまざまな改良が計画された。砲塔下の作業スペースを確保する必要から3,4番砲塔は一段高い位置に配置され、高角砲の弾薬庫位置が機関室の前方に移ったため煙突が後方に移動、10.2cm連装高角砲6基は煙突両舷のほぼ等間隔で配置された。そのため弾薬庫から遠くなり、弾薬は上甲板をトロリーで後方に運搬されるというややこしい方法がとられた。
「エジンバラ」「ベルファスト」の2隻は1936年に起工、39年進水。10,000の排水量はイギリス巡洋艦中最大であった。「エジンバラ」は1942年4月バレンツ海でドイツUボートと駆逐艦の雷撃を受け末に自沈。「ベルファスト」は大戦を生き延び、1971年以来浮かぶ博物館としてテームズ川に係留されている。
同型艦
エジンバンラ | Edinburgh | 1939年竣工 | 1942年戦没 |
ベルファスト | Belfast | 1939年竣工 | 1971年記念艦として係留 |
タウン級第1グループ | |||
ニューキャッスル | Newcastle | 1937年竣工 | |
サザンプトン | Southampton | 1937年竣工 | 1941年戦没 |
バーミンガム | Birmingham | 1937年竣工 | |
グラスゴー | Glasgow | 1937年竣工 | |
シェフィールド | Sheffield | 1937年竣工 | |
タウン級第2グループ | |||
リバプール | Liverpool | 1938年竣工 | |
マンチェスター | Manchester | 1938年竣工 | 1942年戦没 |
グロスター | Gloucester | 1938年竣工 | 1941年戦没 |
諸元 排水量 |
「エジンバラ級」 基準10,000t |
「サザンプトン級」(タウン級第1グループ) 基準9,100t |
NFスペック | クラス | レベル | 価格 | 耐久力 | 基準排水量 | 満載排水量 | 射撃管制装置 | 機関 | 偵察機 | 乗員数 |
エジンバラ | CL | 35 | 350,000 | 9,500 | 4,938 | 11,896 | 60 | 130 | 1 | 8 |
NFスペック | 武装1 | 武装2 | 武装3 | 武装4 | 武装5 | 武装6 | 武装7 | 武装8 | 武装9 | 武装10 |
エジンバラ | 126 | 126 | 42 | 42 | 42 | 42 | 42 | 42 | 126 | 126 |
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