第一次大戦時のドイツの新型巡洋戦艦「マッケンゼン」級に対抗するために計画された大型巡洋戦艦で、38.1cm連装砲4基と「クイーン・エリザベス」級と同じ火力を持ち、速力は32ノット、装甲も従来の巡洋戦艦よりも格段に強化されていたものの、配分が適切でなく、防御には弱点が残された。同型艦4隻、「フッド」「アンソン」「ハウ」「ロドニー」が計画されたが、「マッケンゼン」級の中止と共に、3隻が建造を取りやめ、「フッド」だけが第一次大戦後の1920年に竣工した。
「フッド」は当時の世界最大の軍艦で、第一次大戦後はイギリス海軍の象徴として君臨した。改装は小規模にとどまり、対空兵装は増強されたが、防御の強化は予算不足のため見送られた。1939年には機関の老朽化が目立ち、「リナウン」級、「クイーン・エリザベス」級同様の大改装が計画されたが、第二次大戦が勃発して近代化の機会は失われてしまった。
それでも1940年には副砲を全廃して10.2cm連装高角砲を装備した。第二次大戦初期には地中海艦隊に所属、その後本国艦隊に戻り、1941年5月にはドイツ戦艦「ビスマルク」出港に対し、「プリンス・オブ・ウェールズ」と共に迎撃に当った。「フッド」は24日朝に「ビスマルク」を捕捉、交戦したが「ビスマルク」の第5斉射が艦中央部に命中、直後に大爆発して轟沈した。敵弾が薄い甲板装甲を破り、あるいは高角砲弾薬庫に火災を起こし、それが主砲弾薬庫か魚雷を誘爆させたものと思われている。乗員役1400名中、生存者は3名のみであった。
諸元 排水量 |
「フッド」 基準42,670t |
NFスペック | クラス | レベル | 価格 | 耐久力 | 基準排水量 | 満載排水量 | 射撃管制装置 | 機関 | 偵察機 | 乗員数 |
フッド | BC | 69 | 1,487,500 | 19,200 | 17,815 | 48,360 | 100 | 240 | 0 | 10 |
NFスペック | 武装1 | 武装2 | 武装3 | 武装4 | 武装5 | 武装6 | 武装7 | 武装8 | 武装9 | 武装10 | 武装11 |
フッド | 340 | 340 | 47 | 47 | 47 | 47 | 47 | 47 | 47 | 340 | 340 |
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