フッド(BC)('04.1.12)

第一次大戦時のドイツの新型巡洋戦艦「マッケンゼン」級に対抗するために計画された大型巡洋戦艦で、38.1cm連装砲4基と「クイーン・エリザベス」級と同じ火力を持ち、速力は32ノット、装甲も従来の巡洋戦艦よりも格段に強化されていたものの、配分が適切でなく、防御には弱点が残された。同型艦4隻、「フッド」「アンソン」「ハウ」「ロドニー」が計画されたが、「マッケンゼン」級の中止と共に、3隻が建造を取りやめ、「フッド」だけが第一次大戦後の1920年に竣工した。

「フッド」は当時の世界最大の軍艦で、第一次大戦後はイギリス海軍の象徴として君臨した。改装は小規模にとどまり、対空兵装は増強されたが、防御の強化は予算不足のため見送られた。1939年には機関の老朽化が目立ち、「リナウン」級「クイーン・エリザベス」級同様の大改装が計画されたが、第二次大戦が勃発して近代化の機会は失われてしまった。
 それでも1940年には副砲を全廃して10.2cm連装高角砲を装備した。第二次大戦初期には地中海艦隊に所属、その後本国艦隊に戻り、1941年5月にはドイツ戦艦「ビスマルク」出港に対し、「プリンス・オブ・ウェールズ」と共に迎撃に当った。「フッド」は24日朝に「ビスマルク」を捕捉、交戦したが「ビスマルク」の第5斉射が艦中央部に命中、直後に大爆発して轟沈した。敵弾が薄い甲板装甲を破り、あるいは高角砲弾薬庫に火災を起こし、それが主砲弾薬庫か魚雷を誘爆させたものと思われている。乗員役1400名中、生存者は3名のみであった。

諸元

排水量
全長
最大幅
吃水
出力
速力
航続距離
兵装





乗員

「フッド」

基準42,670t
262.5m
32.7m
8.7m
144,000馬力
31ノット
10ノット時4,000海里
38.1センチ連装砲 4基 
14センチ単装砲 12基
10.2センチ連装両用砲 4基
2ポンド8連装ポンポン砲 3基


約1,477名

 

NFスペック クラス レベル 価格 耐久力 基準排水量 満載排水量 射撃管制装置 機関 偵察機 乗員数
フッド BC 69 1,487,500 19,200 17,815 48,360 100 240 10
NFスペック 武装1 武装2 武装3 武装4 武装5 武装6 武装7 武装8 武装9 武装10 武装11
フッド 340 340 47 47 47 47 47 47 47 340 340

 

 イギリス

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