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戦前の条約型重巡の最終発展型で、船首楼型を採用した最後の艦型となった「ニューオーリンズ」級。1929年度計画で3隻、30年度33年度計画でそれぞれ2隻の計7隻が建造された。竣工順から「アストリア」級とも呼ばれる。
「ポートランド」級に対して、主兵装が同様で船首楼型、二本煙突であることは変わりないが、船首楼が後方に延長された変わりに乾舷を低くして復原性を確保、煙突間隔が狭くなって航空設備が第二煙突と後部マストの間に移りスペースが広くなり、前後マスト、艦橋構造が改められるなど、各部に改正の跡が見られる。船体寸法はやや小さくなり、装甲、区画防御は大いに改善されたといわれる。大戦中には他の艦型と同様に、電子装備、対空兵装の強化が行なわれたが、各艦により程度が異なり排水量も艦により多少の差がある。
同型艦のうち「タスカルーザ」が大戦後期まで大西洋で行動したほかは、各艦とも太平洋で行動し「アストリア」「クインシー」「ヴィンセンス」の3艦は1942年8月10日、サボ島沖夜戦(第一次ソロモン海戦)で日本海軍第八艦隊との砲撃戦で一方的な攻撃を受けアイアンボトム・サウンド(鋼鉄の海峡)沈没している。
同型艦
ニュー・オーリンズ | New Oreans | CA−32 | 1934年竣工 | 1959年除籍 |
アストリア | Astoria | CA−34 | 1934年竣工 | 1942年戦没 |
ミネアポリス | Minneapolis | CA−36 | 1934年竣工 | 1947年除籍 |
タスカルーザ | Tuscaloosa | CA−37 | 1934年竣工 | 1959年除籍 |
サンフランシスコ | San Francisco | CA−38 | 1934年竣工 | 1959年除籍 |
クインシー | Quincy | CA−39 | 1936年竣工 | 1942年戦没 |
ヴィンセンス | Vincennes | CA−44 | 1937年竣工 | 1942年戦没 |
諸元 排水量 |
「ニュー・オーリンズ級」 基準9,950t、9,975t(CA-37)、9,375t(CA-39)、9,400t(CA-44) |
NFスペック | クラス | レベル | 価格 | 耐久力 | 基準排水量 | 満載排水量 | 射撃管制装置 | 機関 | 偵察機 | 乗員数 |
ニュー・オーリンズ | CA2 | 46 | 644,000 | 11,000 | 2,505 | 12,580 | 65 | 53 | 2 | 9 |
NFスペック | 武装1 | 武装2 | 武装3 | 武装4 | 武装5 | 武装6 | 武装7 | 武装8 | 武装9 | 武装10 | 武装11 |
ニュー・オーリンズ | 174 | 174 | 27 | 27 | 27 | 27 | 27 | 27 | 27 | 27 | 174 |
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